さて以前ここでも触れた、DAW用プラグインのアンプシミュレータBIAS FX2を実際にインストールして使用しました。

今回新しい音楽の制作依頼で、割とロック寄りなご要望の楽曲が多かったのですが、依頼の規模的にはエレキギターをスタジオでレコーディングする規模の予算ではありませんでした。

まあ現代ではよくあることですので、今までは色々な手法で録音することを試してきました。
ハードのアンプシミュレータを使ったこともあれば、もちろん今回のようなソフトウェアを使用したレコーディングも。

また結果が良ければ打ち込んだものをクリーンのギター音源で鳴らして、アンプシミュレータを通すこともありました。あくまで結果が良ければの話です。

それでこのBIAS FX2ですが、以前他のアンプシミュレータを使った感じと比較すると、そんなに大きく変わった感じはしませんでした。

独自機能として紹介されているのが、ギターマッチ機能。
これは買う前から少し期待していました。

独自開発したエミュレーションの技術で、あるギターの音色を解析し、別のギターのサウンドに変換してくれるというもの。

例えばオーソドックスなストラトしか持っていない人も、レスポールやテレキャス、セミアコなどのサウンドに変換してくれるというものです。

実際にギターマッチ機能を試してみました。
ギターマッチのボタンを押すと、まず自分のギターを登録するところから始めます。
名前を入力します。識別のためのニックネームですが空欄だと先に進めませんでした。
実はここで少々ひっかかりました(笑)

名前を適当に入力し、ギターのタイプを選びます。
ストラト、テレキャス、ジャズマスター、レルポール、SG、セミアコの335、あとはHHやHSSなどピックアップの配列で選びます。

シミュレーションしたいピックアップをネックやブリッジ、センターから選択しシングルコイルかハムバッキングを選びます。

そして実際に開放弦をジャラーンと弾き、2フレット4フレットと進めて、12フレットまで抑えた状態で弾きます。

これでOKです。登録が済めば、あとは変換したいギターの種類とピックアップのポジションを選択します。
私の場合は3Sのストラトでしたので、3箇所とも登録しました。

変換後のギターは、レスポール、ビンテージのストラト、などBIAS FX2のグレードによってはもっとたくさんのギターが選べます。

レスポールのリアに変換してみたところ、出力が増して、ドライブとサスティーンが伸びた感じがしました。
ノイズも比例して多くなりましたが。
おおよそ満足のシュミレートだったと思います。

もちろん本物のレスポールを使った方が良いのは言うまでもありませんが、とりあえず時間がないとき、また楽曲の中でそんなに大きな音で慣らさない場合などはまあこれでもそこそこ使えるのではないでしょうか。