これはさすがに仕事ベースの話ではないのですが、未来の音楽制作の実験として試したことがあります。

まずこちらは自宅、DAWはガイドのためにCubaseを開いておきます。Cubaseのセッションはこちらで用意して、ドラムトラック、ベーストラック、ガイドのコードを鍵盤か何かで適当に入れておきます。

遠隔の相手はギタリスト、用意する機材はもちろんギター、コンパクトエフェクター、アンプシミュレーター、ここまではギタリストなので普通に所有しているものを使用します。

それから相手にもCubase、これはDAWならばなんでもいいのですが、こちらで用意したセッションを使用してもらうこと、何よりCubaseの使い方をこちらがよくわかっていることが理由です。

あとはオーディオインターフェイスとヘッドホンが必要です。今回はSteinbergのURシリーズのUR22だったかな?を用意してもらいました。Cubaseはこの製品に付属するCubaseAIを使ったのだと思います。

さきほど用意したセッションファイルとAudioファイルをファイルストレージなどで相手に送ります。この場合、Audioファイルも含まれるので割と重くなりますが、所詮は1〜3トラック程度なのでそこまでストレージの容量を気にしなくても問題ありません。

準備ができたら、普通にスマートホンのLINEでビデオ通話を開始します。

相手側のパソコンの画面をスマホで撮影しながら、こちらは同じCubaseのセッションファイルを開いているので細かいトラックの状況もわかります。そうして録音トラックの設定やインターフェイスの入出力の設定をします。

SteinbergのUR22は以前に使ったことがあったので、必要な時はスマホで撮影してもらいノブの値などを確認します。

と、未来のレコーディングといいつつもやっていることはかなりアナログでしたが、今回はほとんど自分でレコーディングをしたことがない、もっと言えばパソコンもあまり得意ではない人に細かく遠隔で指示をだしながら録音することができました。

もちろんレコーディングスタジオで行う録音ほどのクオリティは望めませんが、最近はインターフェイスの技術の進歩、またギター用アンプシミュレーターのレベルの品質の高さで、かなり満足のいくレコーディングができたと思います。

前述のようにさすがにお仕事に導入する段階ではないと思いますが、ご希望があればもちろんご依頼にお答えするよう準備いたしますのでご相談ください。