ハイレゾ

iOS 11と、最新のMacOSであるHigh SierraがFLACフォーマットの音楽の再生に対応するそうです。FLAC(Free Lossless Audio Codec)はハイレゾ音源のフォーマットとして既に普及していて、かねてからiPhoneへの対応が望まれていました。しかし現在発売されている最新のiPhone7でも、本体のデジタル・アナログ変換が対応しているサンプリングレートとビットレートは48kHz/24bitが上限となっているので、96kHzなどの音源を再生しても出力される音質はダウンコンバートされてしまいます。

Mac環境としては、iTunesなどアプリケーションがハイレゾに対応することは当然考えられます。使用するオーディオインターフェイスによりますが、最近の製品はエントリーモデルでも96kHzに対応しているのでバージョンアップが待たれるところです。

正式版ではなくβ版ですが、iOSでのFLACの再生が報告されています。iCloud Driveに保存されているファイルをiPhone6sで直接再生することができた、というものですが前述の理由でダウンコンバートされていると見て良いでしょう。

ちなみに、一般社団法人 電子情報技術産業協会とオーディオネットワーク事業委員会が定義したハイレゾの範囲は、サンプリングレートとビットレートのどちらかが音楽CDやDVDのスペックを越えていて、もう一方がスペック未満ではないこと、だそうです。

96kHz/24bit → ハイレゾ
96kHz/16bit → ハイレゾ
48kHz/24bit → ハイレゾ
48kHz/16bit → だめ
96kHz/12bit → だめ
32kHz/24bit → だめ