2年ほど前、アーティストのアルバム制作に携わった際、音楽CDや音楽配信の他にアナログレコードの制作も経験させていただきました。
現場のディレクターはアナログレコード → ビニール=ヴァイナルと呼んでいましたね。
レコードのマスタリングはソニー乃木坂スタジオの大きなマスタリングルームで行われました。
その作成の工程も重要なのですが、それはまたの機会として、そのあとのレコードのカッティングやプレスといった工程にもエンジニアのこだわりを感じました。
プレスはプレス工場として有名な東洋化成に依頼し、試行錯誤を繰り返しました。
アナログレコードの原盤となる「ラッカー盤」。
このラッカー盤の工場は世界で2社しかありませんでした。
先月、そのうちのひとつである、カリフォルニア州のアポロという会社の工場と倉庫で火災があり、全焼しました。
世界中のレコード業界に影響があると言われています。
もうひとつの会社であるパブリックレコード株式会社は日本にあります。
今回の火災が発生する前から、需要に追いつけないといった状況だったようです。
パブリックレコードのラッカー盤が世界中で使われることになると言われています。
レコードプレス工場として有名な東洋化成、2018年からはSONYでも自社プレス工場を建設しリリースを始めています。
音楽の制作や依頼に関してもいろいろと影響がでてくるかもしれません。